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ヘルシンキ南部に浮かぶ島世界遺産「スオメンリンナの要塞」を観光しました。1700年代、スウェーデンがヘルシンキを支配していたころに造られ、フィンランド独立を経て1991年に世界遺産登録。海上要塞の名にふさわしい重厚感のある塀など、歴史を感じる遺産をフェリーを使い見学しました。
- 1748年 スウェーデンの支配時代に砦が建設
- 1808年 フィンランド戦争でスウェーデンがロシアに敗れ、占領下が変わる
- 1917年 フィンランド独立
- 1918年 スオメンリンナ島がフィンランド領となる
- 1973年 公園として一般開放される
- 1991年 要塞群としてユネスコ世界遺産に登録される
スオメンリンナ島は4島が橋でつながる
スオメンリンナ島の全体図を作成してみました。スオメンリンナは主に4つの島から成り立ち、それぞれが橋で繋がっています。このうち主要となるのは東と南にある島になります。主要な観光地は1〜8までの番号をふってみました。
スオメンリンナ島への交通機関はフェリーのみ
スオメンリンナ島に行くにはフェリーしかありません。フェリーはヘルシンキ公共交通による公共フェリーが年間を通じて運行しているほか、夏季限定で運行しているJTライン社のフェリーが島の中央と南部のフェリー乗り場から出ています。
他にもマーケット広場から、海を隔てて東にある動物園(コルケアサーリ島)にいくために出ているフェリーが5〜9月の間運行されています。それぞれのフェリーの運航や料金については下の図をご覧ください。
スオメンリンナ島行きのフェリー乗り場
スオメンリンナ島に行くには、マーケット広場から出ている公共フェリーに乗る必要があります。船乗り場にはトラム駅でよく見るチケット販売機があります。そう、フェリーはヘルシンキ公共交通(HSL)のチケットで乗ることができるのです。
とはいえ、トラムや地下鉄と同様、チケットをチェックする人は誰もおらず。北欧って、どこの国もこんな感じで性善説が前提になっているんですかね…。
ちなみに、フェリーは車の乗り入れも可能です。スオメンリンナ島でドライブを楽しんだりするのでしょうか。乗船中、ドライバーはずっと車の中にいました。船の甲板にいると寒いので、船内の待機場へみんな避難します。
公共フェリーをHSLの24時間チケットを使わずに乗ると往復で5ユーロかかります。もちろんヘルシンキカードでも利用可能です。
公共フェリーに15分ほど揺られて、スオメンリンナ島の玄関口「メインポート」にたどり着きました。フェリーで帰ろうと待っている人がたくさんいました。
上の写真でも見えますが、ピンク色した建物にはカフェなどが入ってます。このカフェは「ヴィアポリン・デリ&カフェ」という店名で、サンドイッチやデリ、地ビールなどを販売しています。夏はここでお弁当を買って海辺で食べたらおいしそうですね。
- 開店時間:11:00〜18:00(夏季は延長あり)
- 休日:なし
- 電話:020-742-5309
- URL:www.viaporindeli.fi
スオメンリンナ教会
フェリー乗り場から南へ徒歩5分ほど歩くと、教会を発見。海上要塞の建設とともに作られ、スウェーデンから帝政ロシアと支配国が変わるたびにカトリック、ロシア正教への改宗や改装を余儀なくされたそうです。
フィンランドの独立後は、福音ルーテル派の教会として存在しています。今回、私たちも中に入ってみたかったのですが、冬季期間中は開場しない日があるためご縁がありませんでした。冬に訪れようとしている方はご注意ください。
- 開場時間:6〜8月は10:00~16:00、9〜5月は12:00〜16:00(水曜は11:30〜13:00)
- 休日:9〜5月の月・火曜
- 入場は無料
スオメンリンナ博物館(観光案内所)
メインポートから徒歩10分。スオメンリンナ島のほぼ中央にある赤れんがのスオメンリンナ博物館は、観光案内所を兼ねています。博物館は有料ですが、展示された模型や写真や当時使用された砲弾、30分ごとに上映されるショートフィルムを通じて島の歴史を学ぶことができます。中は2階建てで、まともに見ようとすると非常に時間がかかります。
博物館の中にはショップも併設されており、博物館への入場受付も行ってます。
観光案内所では、1時間ほどでスオメンリンナ島の歴史を学べるガイドウオーキングが開かれています。
料金は11ユーロかかりますが、ヘルシンキカードを使えば無料です。
英語ツアーは6〜8月の毎日11:00、12:30、14:30発、9〜4月は土・日曜の13:30発となっています。
- 電話:0295-338-300
- 開場時間:5〜9月は10:00〜18:00、10〜4月は10:30〜16:30
- 博物館への入場料は7ユーロ(ヘルシンキカードで入場可能)
- URL:suomenlinna.fi
スオメンリンナ軍隊博物館&潜水艦ヴェシッコ号
スオメンリンナの軍隊博物館では、展示を通じてフィンランド軍隊の歴史を学ぶことができます。
戦車の展示や軍服などが展示され、数年に一度展示が大幅に変更され、2018年はリニューアルの年にあたるそうです。
離れた場所にある潜水艦ヴェシッコ号の入場券とセット販売されています。ちなみに、私が行った1月は閉館時期でした、残念!。
- 電話:0299-530-261
- 開場:11:00~18:00(5月上旬から12月)
- 休み:1月〜5月上旬
- 料金:7ユーロ(ヘルシンキカード利用可、潜水艦ヴェシッコ号と共通)
- URL:sotamuseo.fi
- ヴェシッコ号は5月上旬から10月まで。開場は11:00〜18:00。
スオメンリンナおもちゃ博物館
スオメンリンナおもちゃ博物館は、1830〜1960年に作られたおもちゃが展示されています。展示室の奥にはムーミンのフィギュアが展示されており、1950年代に作られたレアな一品だそうです。
こちらも観光シーズン以外は休みがち。ヘルシンキカードを使うと無料ではないものの、6ユーロから4ユーロへと割引となります。
- 電話:040-500-6607
- 開場:3月上旬〜6月下旬・8月下旬〜10月下旬は11:00〜17:00、6月下旬〜8月下旬は11:00〜18:00、12月〜1月上旬は11:00〜16:00
- 休み:3月上旬〜4月下旬と10月頭〜下旬の月〜金、1月上旬〜3月上旬、10月下旬〜11月
- 料金:6ユーロ(ヘルシンキカード利用で4ユーロに割引)
スオメンリンナ・エーレンスヴァールド博物館
スオメンリンナの初代総督であるエーレンスヴァールドの邸宅を利用した博物館。
総督の邸宅らしく館内は豪華なインテリアや華美な服装のマネキンなど、当時の島の支配階級の暮らしぶりがわかります。
こちらも5月上旬〜9月下旬の間しか開館していないのでご注意を。
- 電話:040-500-6607
- URL:www.suomnlinnatours.com
- 開場:3月上旬〜6月下旬・8月下旬〜10月下旬は11:00〜17:00、6月下旬〜8月下旬は11:00〜18:00、12月〜1月上旬は11:00〜16:00
- 休み:3月上旬〜4月下旬と10月頭〜下旬の月〜金、1月上旬〜3月上旬、10月下旬〜11月
- 料金:6ユーロ(ヘルシンキカード利用で4ユーロに割引)
スオメンリンナの博物館は冬季休館が多い
世界遺産スオメンリンナ島の観光スポットを紹介してきましたが、閑散期にあたる冬季はなにかとサービスが止まっています…。
特に顕著なのが博物館で、スオメンリンナ博物館以外はほとんどが冬季休館となっていますので、お目当の施設に行きたい場合は特に注意する必要がありそうです。
スオメンリンナ島名物の砦は冬季でも見ることができます。ただ、夏は新緑に映えるのに対して、冬はどこかもの寂しげな感じがします。
スオメンリンナに住む人々
世界遺産と聞いて観光に来たスオメンリンナ島ですが、しっかり人も根を下ろして暮らしているのが印象に残りました。
見た感じ、一軒家やマンションといった住居もちゃんとしたたたずまいですし、カフェもあります。猫も暮らしていました。
まとめ
スオメンリンナ島は島内を歩くこと自体は無料で、それだけでも十分楽しめるのですが、博物館やガイドツアーを利用しようとするとけっこうお金がかかります。
最後に、スオメンリンナでかかる有料の博物館の料金と交通費についてまとめてみましたので、旅行の参考にしてください(料金は2018年1月末時点)。
ヘルシンキカードを買うべきか検索して、たどり着きました。ヘルシンキは初めてです。1月だとできないことも多いようで、参考になりました。
まさに1月4日からの旅で3日間のを買おうと思っています。予約しないと空港で買えないのでしょうか?初めてのヘルシンキ冬バージョンのおすすめ記事がありましたらご教授ください。
かめこ様
コメントをありがとうございます。ヘルシンキはおしゃれで雰囲気の良い街です。
私は過去3年連続で1月に訪れていましたが、今年は多忙で行けそうにありませんのでうらやましい限りです。
それはさておき、ヘルシンキカードは2年前の旅行で購入した時は空港でなくても購入できました。
かつて宿泊したことのある中央駅前のホテル「ソコスヴァークナー」の受付で購入しました(宿泊していなくても購入できます)。
ホテルの扉にヘルシンキカードのマークがあって、「ここで購入できるのか」と思い購入した記憶があります。
よくある勘違いですが、ヘルシンキ公共交通の案内所では販売していませんのでご注意ください。
日本からヘルシンキに行こうとした場合、空港の便数にもよりますが、私の場合は名古屋から昼前に出発して、ヘルシンキに午後3時ごろ到着しました。
入国審査はツアーのアジア人やインド人が多いと、1時間くらい取られるので、空港からヘルシンキに直通しているリングレールに乗ると、中央駅に到着するころには午後5時前で、現地はもう真っ暗です。
何が言いたいのかと言いますと、空港ですぐにヘルシンキカードを使うのはもったいないと思います。
購入して電車に乗るなどすぐにカードの利用を始めると、そこから72時間の有効期限が始まります。
夕方にヘルシンキに到着してしまうと、美術館の多くが閉まっているため、ヘルシンキカードの使い道としてトラムや地下鉄の乗り放題くらいしか使い道がなく、次の日まで持て余してしまう可能性が高いです。
もし、倹約をお考えであれば、美術館などを利用する直前にホテルなど購入するのが良いと思います。
また、ヘルシンキカードは私が購入した時よりも高くなっているかもしれません。トラムの1日券など年々高くなっている気がします。
決して安いものではございませんので、効率よく使えるように計画を立てることをお勧めします。
他にもうかがいたいことがありましたら、旅前ですので遠慮なくお問い合わせください。
早々に、また、誠に詳しいご説明をありがとうございました。
私は既にサーリセルカに滞在中でして、オーロラが見えるといいなといったところです。
ヘルシンキには国内線で11時ごろ到着、その後ホテルに移動するのに、ヘルシンキカードで空港からのバスも割引になるとどこかで読んで、3日有効の空港での購入を考えました。でも、考えてみたら、2日有効でもいいかと思えました。なるほどです。
冬は二階建てバスが走っていないなど、ヘルシンキカードの威力が発揮できないのではと、コメント差し上げた次第です。
3回もいらしているなら、もう、ヘルシンキカードを使わずに楽しんでおられるのでしょうね。
ネット予約しないと買えないのかと思っていました。貴重な情報ありがとうございました。
サーリセルカいいですね!オーロラ見えるといいですね。
国内線からヘルシンキに移動でしたか、それなら午後から観光で回れそうですね。
私がヘルシンキカードを購入した時は、1日有効なのが48ユーロ、2日券が58、3日券だと68といった価格でした。
1日増えても10ユーロしか違わないのであれば、3日券買ってもいいと思いますよ。
トラムの1日券も10ユーロ前後かかりますので、ヘルシンキカードの価格分で相殺できると思います。
寒い時期ですが、どうか良い旅となりますように。