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フィンランドのサルミアッキという飴をご存知ですか。「世界一まずい飴」という不名誉な称号を持つフィンランド発のお菓子ですが、どんな味か知らない方は多いのではないかと思います。そこで、筆者はフィンランド滞在中に、サルミアッキの食リポに挑戦してみました。
原材料は塩化アンモニウム
サルミアッキの原材料は塩化アンモニウム
サルミアッキとは、リコリスという香草を塩化アンモニウムで味付けした飴のことです。
ええ、得体の知れない感がプンプンですよね。塩化アンモニウムと聞くだけで、まずそうなオーラがプンプンしています。
でも、フィンランド人にとっては一種のソウルフードみたいな扱いを受けているそうです。なんとも不思議で想像がつかないお菓子ですね。
サルミアッキをスーパーで探す
では、サルミアッキは本当に「世界一まずい飴」なのでしょうか。そんな素朴な疑問に体当たりで答えるべく、2019年1月のフィンランド旅行でサルミアッキを購入してみました。
ヘルシンキのKマーケットでサルミアッキを探したところ、お菓子売り場にありました。
袋詰めで売られていたサルミアッキを発見しました。よし、購入して食べてみようと思いましたが、袋を手にとってしばし黙考…。
一口目でまずくて食べられなかったら、残ったサルミアッキはゴミ箱行きになるだろう…。
などと筆者は思い直し、サルミアッキが単品で販売されていないか探したところ、レジ売り場の近くで発見しました。
袋入りだと日本円で200円ほどでしたが、単品なら30円程度で購入することができます。微々たる金額ではありますが、節約にもなりますし、食べ物を粗末にしないで済むため、単品購入を決意しました。
サルミアッキは薬のような味だった
ヘルシンキでの宿泊先に帰って、単品購入したサルミアッキを取り出しました。
サルミアッキの見た目は黒くて、いかにもまずそうなオーラが漂ってきます。鼻を近づけて匂いをかいでみると、薬っぽい気がしました。
ミントと塩気、黒蜜のような甘さ
意を決してサルミアッキを噛んでみると、意外と固くハードグミのような感じ。強引に歯で噛みちぎるとミントのハッカ感と、塩気が一緒に飛び込んできました。噛み続けると黒蜜のような甘いような味もするのですが、やはり塩気のほうが強い気がしてなりません。
うーん、食べられないことはないかも…と思いながら、サルミアッキをまたひと噛みしてみると、今度は後味がトイレ臭いような気がしてきました。
トイレ臭という表現はフィンランド人に怒られるかもしれませんが、塩化アンモニウムを使用しているからなのか、口の中にアンモニア臭が広がって気持ち悪くなりました(個人の感想です)。
口の中に広がるトイレ臭と闘いながらも、せっかくのサルミアッキがもったいないと思い、なんとか食べきることができました。一個を食べきるのも、もはや苦行のようでした。
サルミアッキのウォッカも売っていた
サルミアッキの存在を初めて知ったのは、2018年に体験したヘルシンキのツアーバスガイドでした。テープから流れてくる音声に「フィンランドのソウルフード」みたいなことを語っていたので、興味をもちました。
バスの音声ガイドによると「クセになる」と話していたので食べてはみましたが、世界一まずい飴というキャッチコピーに違わぬマズさを実感した次第です。
そういえば、フィンランドの酒専門店「アルコ(Alko)」では、国民酒にあたるウオッカにもサルミアッキ味があったような…。なんでこんなお菓子が人気なのか、謎は最後まで解けませんでした。