ヘルシンキ中心街にあるアカデミア書店は、フィンランド最大級の書店です。映画「かもめ食堂」でも登場した書店としてファンではおなじみの書店ですが、中を歩いてみるとムーミンの文房具やアアルトの名を冠したカフェなどがあって、優美な建築デザインなど観光客も楽しめる場となっています。

アカデミア書店はアアルト建築

アカデミア書店の外観

アカデミア書店の外観

ヘルシンキのアカデミア書店は、フィンランドデザインの巨匠であるアルヴァ・アアルト氏が建築を手がけたことで知られ、建築様式や細部のデザインを見に訪れる観光客も多くいます。

北欧最大級のデパートで知られるストックマンに隣接しているのですが、実はストックマンとは地下通路で繋がっているため、一度外に出なくてもそのまま入ることができます。

地上3階、地下1階の巨大な本屋です。今回は1・2階を見学しました。

アカデミア書店の店内

アカデミア書店1階

アカデミア書店1階入り口付近

アカデミア書店1階入り口付近

アカデミア書店内に入りました。店内は白を基調としているのですが、丸っこい電灯がいかにもアアルト的なデザインで、床や二階の縁が大理石でできていてシンプルかつ高級感あふれる店内です。ちなみに、本を納めている棚も多くがアアルトのデザインだそうです。

1階奥のムーミンコーナー

1階奥のムーミンコーナー

1階奥にはキッズコーナー的な雰囲気があり、ムーミンコーナーが設置されていて関連本が並んでいます。

1階のムーミンコーナーに置かれていた本

1階のムーミンコーナーに置かれていた本

筆者はあまり詳しくないのですが、フィンランドのムーミンは日本で見かけるよりもキャラクターが雑というか、想像以上にタッチが荒々しいんですよね。個人的なイメージなのですが、日本におけるムーミンは昔のアニメ調なものだと思っていたので。

イラストのバリエーションも豊富で、名称も「MOOMIN」ではなく「MUUMIT」「MOOMI」といろんな読み方があるようですね。

アカデミア書店2階

エスカレーターに乗ってアカデミア書店2階に来ました。吹き抜け構造となっており、1階を見下ろせます。

アカデミア書店2階から撮影

アカデミア書店2階から撮影。1階の様子を見下ろせる

写真ではわからないのですが、アカデミア書店は天井のデザインもアアルト的なデザインが全開で、天井の窓は「本の形」となっています。

また、天井の一部はアアルト特有の波打ったカーブをしており、彼がデザインしたという証を残しているのです。

アカデミア書店の旅行本コーナー。日本に関するガイドブックもあった

アカデミア書店の旅行本コーナー。日本に関するガイドブックもあった

1階は何が書かれているのかわからないフィンランドの本ばかりだったのですが、2階になると「洋書」もたくさんあり、外国人にはこちらのほうが楽しめるかもしれません。

海外のガイドブックもたくさん置かれていたので、日本の本も探して見たらありました。「TOKYO」「KYOTO」みたいなガイドブックの他にも、日本の生活習慣的な内容が書かれた本もあって楽しかったです。手に取った「JAPANI PASSI(日本へのパスポート)」の表紙は、電車内で眠りこけるサラリーマンやおばあちゃんと、ブッダのポーズ(?)をとっている中央の女性が印象的なイラストでした。

アカデミア書店の自然写真本コーナー。日本語で書かれた本も展示されている

アカデミア書店の自然写真本コーナー。日本語で書かれた本も展示されている

意外と日本語で書かれた(翻訳された?)本も多くて、日本とフィンランドの友好性が垣間見えました。ちょうど国交樹立100年のタイミングだったから、というのもあったのかもしれません。

アカデミア書店の文房具コーナー。ムーミンのVIHKOT(小冊子)は14〜15ユーロと高め

アカデミア書店の文房具コーナー。ムーミンのVIHKOT(小冊子)は14〜15ユーロと高めだった

アカデミア書店2階には、本屋らしく文房具も販売されていました。もちろん、日本人観光客として目がいくのはムーミンデザインです。ムーミン以外にトーベ・ヤンソンが描いたキャラクターも文房具になっているのが、いかにも母国らしいです。

アカデミア書店の文房具コーナー。ムーミンのボールペンが1.5ユーロ、A5ノートは5.9ユーロだった

アカデミア書店の文房具コーナー。ムーミンのボールペンが1.5ユーロ、A5ノートは5.9ユーロだった

アカデミア書店のアアルトカフェもおしゃれ

アカデミア書店2階には、設計者アアルトの名を冠したカフェがあります。その名も「アアルトカフェ」、そのまんまです。

アアルトカフェの店内風景

アアルトカフェの店内風景

アカデミア書店同様に、シンプルかつ機能美満載のアアルト家具に囲まれながらお茶を楽しめる優雅な施設です。詳しく長くなるので別項で紹介しています。

アアルトカフェで注文したコーヒーとシナモンロール、ドーナツ

巨匠アアルトデザインのカフェで一服【ヘルシンキ観光】

2019年2月1日

アアルトのデザインを生み続けた自邸ツアーにも参加しました。こちらも別項で紹介しています。

アアルト自邸を中庭から撮影(パノラマ撮影)

アルヴァ・アアルト自邸のガイドツアーに参加した

2019年1月29日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です