ヘルシンキは2014年にユネスコが認定する世界のデザイン都市に選ばれました。3年連続で訪ねてみたことで、日本にはないクリエーティブデザインがあふれています。ヘルシンキに訪れようとしている方に、有名どころから穴場までヘルシンキで撮影した写真映えしそうなスポットを紹介します。
さまざまな表情を見せるヘルシンキ大聖堂
ヘルシンキのシンボル的存在である大聖堂は、近くから見ても遠くから見ても存在感があります。
見た目とは裏腹に、中に入るとシンプルな礼拝堂となっています。
ちなみに、上記の写真は海の上(スオメンリンナ島行きの船)で一眼レフカメラで撮影していますので、スマホでは同じ風には撮影できません。スマホ撮影なら、被写体の間近で撮影するのがベターでしょう。
スマホのカメラで撮影しようとすると、人間の目とは異なり近くにあるものが拡大され、遠くのものは小さく写る仕組みになっています。詳しい説明は割愛しますが、これはスマホカメラが広角レンズ(8~24mm程度)を採用しているためで、記念撮影などのスナップ写真用途に用いられることが多いためです。スマホに取り付け可能なレンズも販売されています。
対照的に、上記の写真は中距離(120mm)の望遠レンズを使用しています。望遠レンズは遠くのものが近接しているように見える特性があります。
ちなみに、広角でも望遠でも撮影すると被写体にある程度の歪みが発生します。人の目をレンズに例えると、サイズはだいたい50mmですので、撮影の際には気をつけてみるとよいでしょう。
ロシアンチックな建築様式のウスペンスキー寺院
ヘルシンキ大聖堂と双璧をなす建造物といえば、ウスペンキー寺院でしょう。派手な赤レンガと、尖塔で光る「玉ねぎ」は、まさにロシア正教会の象徴そのもの。
中に入っても、派手な装飾や壁画が楽しめます。ただ、すごく静かな場所なので、パシャパシャ音を立てて撮影するのは好ましくないでしょう。館内では、私はアプリで入手したサイレントカメラで撮影しました。
3色に変化するミコンカツ通りの裏路地
ここまで大定番の撮影スポットを紹介してきましたが、ここで穴場を紹介します。フィンランド最大のデパート「ストックマン」の近くにあるミコンカツ通りの裏路地に、夜になると数秒間隔でピンク、青、緑の三色に染め上がる場所があります。
偶然歩いていて発見した場所なのですが、ヘルシンキはこうした光の当たらなそうなスポットもいちいちおしゃれなんですよね。
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カメラのEXIF情報によると、上記のマップらしいのです。詳しいところまでは失念しましたが、参考にしていただければ幸いです。
パイプオルガン風のシベリウス公園記念碑
フィンランドの英雄といわれる作曲家、ジャン・シベリウスの名を冠したシベリウス公園の中央(ヘルシンキ市街北西部)には、パシプオルガンをイメージしたモニュメントと、シベリウスの顔だけの像があります。
フィンランド独立へ国民を奮い立たせた交響詩「フィンランディア」の作者として、国民に愛され続けているシベリウス。こうした背景を踏まえてモニュメントを見ると、より荘厳に見えます。ちなみに、写真では伝わりにくいんですが、モニュメントは下の空洞に人間がすっぽり潜り込むことができるくらいの大きさです。
デザインの巨匠「アアルト自邸」
フィンランドの国民的陶器ブランド「イッタラ」やデザイン家具・雑貨ブランド「アルテック」の設立者であるアルバ・アアルトの自邸は、ヘルシンキ北西部の郊外で一般公開されています(入館料が必要)。
アアルトの自邸は建築から80年以上が経過しているにもかかわらず、内外装を問わずモダンな造りをしており、館内では何を撮影しても映えるものばかりです。
近未来的デザインのヘルシンキ中央図書館
2018年末、ヘルシンキ中央駅の裏側に完成したばかりの新スポットといえば、中央図書館。観光客には縁遠そうな場所ではあるのですが、その外観はまさに近未来的なたたずまいで圧倒されます。中に入ってみると、Wi-Fiが無料だったり、スマホも充電できるので立ち寄って損はないと思います。フィンランドのコンセントは日本のそれとは形状が異なるので、変換プラグをお忘れなく。
世界遺産のスオメンリンナ要塞はレトロの宝庫
デザイン都市ヘルシンキにおいて、戦時中の様子を垣間見ることができる場所こそが、世界遺産のスオメンリンナ島です。攻め入ろうとする他国を追い払うために築かれた海上要塞の石垣は、無骨さとともに欧州的なたたずまいも見せています。
意外にも人も一定数住んでおり、宿泊所やカフェもあります。島にはマーケット広場前に停泊しているフェリーで行くことができますよ。
インスタ映え必至のマリメッコ本社食堂ランチ
テキスタイルで日本の北欧女子を魅了し続けるフィンランドの雑貨・ファッションブランド「マリメッコ」。憧れのブランドを生み出し続けるマリメッコ本社は、一般人も食堂でランチを食べることができるのです。
定番のテキスタイル「ラシマッティ・レッド」柄のテーブルクロスの上に、全てマリメッコ製の食器でランチを食べるカラフルな食卓は、まさにインスタ映え(死語笑)。
食事はビュッフェ形式で、一人10ユーロくらいでした。味は淡白かつ酸っぱい北欧テイストで、日本人向きではありませんでした苦笑。
マーケット広場前の港から出る朝日
2019年1月下旬にフィンランドを訪れた際は、気温がマイナス20度の極寒でした。滞在2日目の朝から市街地を散歩していると、午前9時過ぎにようやく顔を出し始めた日の出を、港から撮影するチャンスが到来。
パリパリに凍った海面と水蒸気を照らす朝日がまぶしく、とても幻想的な光景となりました。
番外:ヘルシンキ郊外の夜空
フィンエアーで日本に帰国する際に、飛行機の窓から街をスマホで撮影した時の一枚です。
偶然ながら、街がジオラマみたく見えて、キラキラと輝いていました。運が良ければ、冬場はフィンエアーに乗りながらオーロラも見えるかもしれません。
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