フィンランド・ヘルシンキの中心街にあるエスプラーナディ公園沿いに、ヘルシンキ最古の書店「アカデミア書店」があります。アカデミア書店は北欧デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトが建築した本屋としても有名。2階のカフェ・アアルトはカフェの内装がほぼアアルトデザインという北欧女子憧れのおしゃれ空間で、至福の一杯を味わうことができます。
カフェ・アアルトとは
ヘルシンキ最大かつ最古の書店として知られるアカデミア書店。カフェアアルトは書店の2階奥に位置しており、書店のシンプルかつ閑静な雰囲気にマッチした、ブランド感あるたたずまいをしています。
参考までに、アカデミア書店の場所をグーグルマップで示しておきます。アカデミア書店は、実はストックマンデパートの地下ともつながっているんですよ。寒くて外に出るのが面倒に思えたら、地下通路も利用してみてください。
カフェアアルトを訪れる日本人観光客の目的は、大きく分けて2つあります。1つはアアルト建築やデザインに興味のある人、もう1つは映画「かもめ食堂」のロケ地として訪れる方が多いようです。
フィンランドの首都ヘルシンキで日本食堂を開く主人公サチエは、同じくヘルシンキを訪れた日本人女性たちと穏やかに交流を重ねるストーリー。群ようこ原作の書き下ろし小説を、荻上直子監督が2005年に映画化した。当時、日本人の間ではまだマイナーだったフィンランドの暮らしを知らしめ、北欧ブームの火付け役となった。
カフェ・アアルトで注文
さっそく、カフェ・アアルトに入店しました。食べ物が並ぶレジ付近に店員さんがいたので注文をしようとすると、カウンターには「注文は席でお願いします」と、レジに紙が貼られていたので、そそくさと席を確保しました。
店員さんにメニューをもらえないか依頼する際に、「日本語メニューをいただけますか」と聞いたら、日本語で書かれたメニューを持ってきてくれました。
ヘルシンキのお店は日本人スタッフがいたり、そこかしこに日本語の表記があって日本人に優しい国なのですが、カフェ・アアルトもまた日本人観光客が多いせいか、日本人への対応が実に親切です。
カフェ・アアルトの店内デザイン
カフェ・アアルトの店内は、ほぼ全てアアルトデザイン一色。テーブルやランプ、黒い椅子などはいわゆる「アアルト家具」で統一され、ゆったりした雰囲気の中でお茶を楽しむことができます。
カフェ・アアルトの店内デザインで使われているのは、天井からぶら下がっている黄金色のランプです。テーブルの下をピンポイントで照らすライトは、休憩でくつろぐふたりの空間を特別なものにします。
カフェ・アアルトで注文
カフェ・アアルトで注文したのは、コーヒー(3.9ユーロ)とシナモンロール(5.6ユーロ)、ドーナツ(4.3ユーロ)でした。コーヒーはポットに入っており、2杯程度楽しめます。
日本語メニューによると、朝食は9.6、11.6、12.3ユーロの中から4コース、ランチは単品でも10ユーロ以上する品が多くて、日本人的感覚からすると高めかもしれません。といっても、ヘルシンキの店はヘスバーガー以外はみんなこんな感じなんですけど…。
写真の通り、シナモンロールもドーナツも巨大で、値段相応の食べがいがありました。フィンランドに来たら、やっぱり名物のシナモンロールですよ!
カフェ・アアルトのまとめ
海外旅行の経験が少ないと、カフェひとつとっても入りづらい雰囲気ってあると思うんです。ただ、カフェ・アアルトは店内に入った時から、日本語メニューなど日本人向けに配慮された雰囲気があって、非常に居心地がよかったです。アアルトの自邸も日本語で注意文が書かれていたので、日本人ファンが非常に多いのでしょう。
カフェ・アアルトでぜひ食べてほしい筆者のおすすめは、シナモンロール。皿をまるごと覆うほど大きくて、観光で疲れた体とお腹を満たしてくれること間違いありません。
アアルトに関心のある方は、ヘルシンキ北西部にあるアアルト自邸の探訪記も書きましたので、よければご覧ください。
また、アカデミア書店についても探訪記を書いてみました。