フィンランドへと旅行に行く前には、円をユーロに両替しなければなりません。空港や銀行はレートが高いと言われており、FX口座を利用した外貨両替は口座を作るのにも時間がかかりますし、多額の入金をして両替しなければ逆に手数料が高くつく恐れもあります。消去法で選んだのは、銀行よりも若干レートが安い街の金券ショップでした。渡航先での両替はレートが非常に高いので絶対にやめましょう!

チャートとにらめっこの日々を後悔

この記事を書いている2017年1月30日現在、1ユーロに対して約122円。旅行したのは同月20日くらいのことでした。

ちょうどこの頃はトランプ大統領の就任で世間が騒がしかったと記憶しています。

2010年代の円・ユーロ相場

2010年代の円・ユーロ相場

英国がEU離脱を決めた国民投票などの流れに乗ってユーロは16年秋頃まで下落を続けていました(一時は110円台前半まで下落)。しかし、トランプさんが大統領選に当選した頃を境にユーロは再び値上がりを見せ、再び120円台前半へ。

もうちょっと早く旅行しておけばよかったなあと軽く後悔をしながらも、1月10日ごろからチャートとにらめっこ。

「ユーロもっと下がれ、もっとだ!」

「あー、下がると思ったらきょうは上がっちまった!」

家のパソコンを見ながら、毎日こんな独りごちをつぶやいていました。

ただ、旅を終えた今となってはレートの細かな上下などどうでもよく、数字に一喜一憂していた時間の方がもったいないと後悔しています。

これから旅行に行く時はさっさと両替してしまった方がよっぽどいいです。体験談として強くお勧めします。

外貨両替の場所選び

閑話休題。

日々の細かなレートを気にしていた私ですから、もちろん両替も手数料が最も安いところを探さないと気が済まない。

両替についてあらゆる手段を調べたところ、結論として行き着いた先は「金券ショップ」でした。

銀行

セントレア内にある三菱東京UFJ銀行

セントレア内にある三菱東京UFJ銀行

まず、銀行や空港で外貨両替を行うと1ユーロにつき約4円(ドルは3円)の手数料を持っていかれます。

500ユーロ交換したら2000円。けっこう、いや、かなり高いですよね。選択肢として真っ先に除外しました。

FX口座を使った外貨両替

続いて目に止まったのはFX取引を利用した外貨両替。マネーパートナーズを使えば手数料率が1ユーロ0.2円で済むとの触れ込み。

おお、こいつはいいや!と早速口座の開設をしようと思いましたが、旅行日まで時間がなかったのでやむなく断念。

海外旅行をたくさんする方や一度に多額の両替をしたい方にとってはメリットが大きそうです。貧乏旅行の私には縁のない話でした。

金券ショップ

消去法でたどり着いたのが金券ショップ。手数料は1ユーロ2〜3円。銀行よりも安いので、仕方なくここに決めました。

名古屋住まいの私が向かったのは名古屋駅地下街(エスカ)にある伊神切手社。

現地で使うため、妻に5万円を託して両替してもらったところ、1ユーロ126円で両替してもらいました。1月20日の終値は122.6円だったので、1ユーロにつき3.4円。銀行よりちょっとマシなくらいですね。

別に他の金券ショップでもよかったのですが、金券ショップで両替をすると偽札が混じっている可能性も否定できないため、敢えて大手の金券ショップを選んだ。それだけの話です。

旅先で使ったユーロ

旅先で使ったユーロ

空港の両替所にて

セントレアでの両替店にて。円は約140円で買い、132円で売れた(2018年1月21日、135円のレートにて)

セントレアでの両替店にて。円は約140円で買い、132円で売れた(2018年1月21日、136円のレートにて)

空港の両替所のレートを確認したところ、1ユーロ136円の相場で約140円にて買うことができます。売る時は132円。買うときは4円高く、売る時は4円安いといったところです。

レートとしては銀行と大して変わらないといったところでしょうか。

ヘルシンキの外貨両替所

ヘルシンキの外貨両替所。上から3番目が円

ヘルシンキの外貨両替所。上から3番目が円レート

こうなると気になるのは、現地フィンランドでのレートです。ヘルシンキ中心街で撮影したレートは円を148円で買って、124円で売ることができます。日本で136円でユーロを購入した時より12円も高いのです!

ヘルシンキ・ヴァンダー空港の両替所

ヘルシンキ・ヴァンダー空港の両替所。日本円からユーロへは149.6円、ユーロから円へは119円で両替できる

ヘルシンキ・ヴァンダー空港の両替所。日本円からユーロへは149.6円、ユーロから円へは119円で両替できる

最後にヘルシンキ・ヴァンダー空港での両替所です。写真ではレートが見えませんが、拡大したところ、円→ユーロは149.6円、円→ユーロは119円。136円を基準にすると、ユーロは13円、円は17円も差が出ます。

外貨両替を終えて

手元に残ったのは395ユーロ。ユーロ紙幣は意外に小ぶりで円と比べて、正直安っぽい気もしました。

5万円だと色々な使い道があるようにも思えますが、395ユーロだとすぐに消えてなくなりそうで不安になりましたが、3泊程度の節約旅行では余りが出たくらいの金額です。

金券ショップでは交換の際に「現地でクレジットカードは使いますか」などの質問を受けました。

店員さんからすれば両替した分だけの紙幣だけで旅行では心もとないと思ったのでしょうね。

質問通り、私たちはフィンランドではショッピングでクレジットカードを多用したので、そこまで手持ちはいりませんでした。

あくまでヘルシンキのみの観光だったので、移動にお金がかからなかったというのもあるかもしれません。

今回は銀行で両替をするよりも0.6円×395ユーロ=237円お得となりました。

しかし、ここまで来るのにかかった電車代や時間を考慮すると…両替は無難な方法が一番かもしれませんね。

間違っても行き先で両替はしてはいけないということもよくわかりました苦笑

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