福祉国家フィンランドでは、モノやサービスにかかる「付加価値税」は24%(食料品は14%)もかかります。8%の消費税でも高いと思っている日本人にはびっくりな税金です。しかし、フィンランドは商品が内税として値札が貼られているので、ショッピングをしていても不思議と税金を支払っている感覚がなく「物価が高めだな」と思うくらいで済むのが実感です。

しかも海外旅行客は免税店で買い物をすれば、付加価値税の一部(最大16%)が戻ってきます。今回はこの免税手続きの方法について学びましょう。

ざっくり要点まとめ

  • 免税店には「TAX FREE」マークがある
  • 1店舗で40ユーロ以上の買い物をする
  • 店側から渡された書類に名前と住所、署名を書いてパスポートを渡す
  • 購入した免税品は封を開けてはいけない
  • 帰国前に空港の免税カウンターで書類を渡す
  • 免税で返るお金はクレジットカードなら手数料が無料

免税は「TAX FREE」マークのお店で買い物を

最初に気をつけたいのは、買い物は免税店でしなければ付加価値税の返還手続きは行えないという点です。

店頭やレジなどに「TAX FREE」などと、免税店であることをアピールするマークが貼られているはず。「グローバルブルー」と呼ばれる青色のトゲトゲマークが目印です。

グローバルブルーのマークがある店舗で40ユーロ以上購入すると免税の権利がある

グローバルブルーのマークがある店舗で40ユーロ以上購入すると免税の権利がある(ヘルシンキ中央駅近くのソコスデパート入り口で撮影)

もし表示が確認できない場合は、勇気を出して英語で聞いてみましょう(フィンランドは英語が準公用語です)。

英語ではどう言えばいいの?

英語なら「Is this a duty-free store?(ここは免税店ですか)、Can I buy it tax-free?(これは免税で買えますか)」などと聞けば問題ないでしょう。

40ユーロ以上買い物をしなければ免税とならない

イッタラデザインセンターももちろん免税店

イッタラデザインセンターももちろん免税店

私のような海外旅行の初心者がはまりがちな罠として、フィンランドでは1つのお店で40ユーロ以上買い物をしなければ免税手続きはできないことを挙げておきます。

勘違いをしている方がいるかもしれませんが、免税手続きは買い物をした1店舗ずつ行い、帰国前に空港の免税(グローバルブルー)カウンターで書類を元に手続きをするのです。

買い物金額が39ユーロでは残念ながら免税に届きませんので、もう一品細かい商品を追加してでも40ユーロに届かせたいところです。

管理人
複数の免税店で合計40ユーロ以上買い物をしても、買った商品は免税対象にならないから気をつけて!

手続き書類に住所と氏名、署名を書くだけ

免税手続きというと、全く経験したことのない人にとっては未知の世界で難しいことをするのではないかと思いがちですが、やってみるととても簡単だと思います。

店側が提示する免税手続き書類の3カ所に記入するだけ。3カ所とは氏名、住所、署名のことです。細長いレシートのような書類に必要事項を記入していきます。

管理人
免税手続きの書類は記入欄がたくさんあるけど、多くの店員さんは記入場所を丸で囲って教えてくれるから心配ないよ

氏名はローマ字、住所はお店側が書いてくれることもありますが細かく書く必要はなく「Tokyo」「Nagoya」みたいにざっくりとした都市の名前だけでもオッケーでした。ただ、住所はパスポートに記載されている県名(本籍?)を書くのがルールのようです。私は名古屋在住ですが、店員さんはパスポートの確認した店員さんは私の出身県を書いていました。署名は「漢字を書いてね」と日本人に慣れている店員さんに言われました。

あと、忘れてはいけないのがパスポートの提示です。店側は本人確認とパスポート番号を書類に記入するため、必ずパスポートが必要となります。常に携帯しましょう。店側にパスポートを渡すと、顔や名前が入ったページを機械に通していたので、買い物情報と個人情報をひも付けしていたと思われます。

免税の対象店舗について

ヘルシンキ中央駅に近いソコスは免税店

ヘルシンキ中央駅に近いソコスは免税店

ヘルシンキ市内では数多くのお店が免税店となっています。中央駅近くにあるデパート内の店舗はもちろん、マリメッコやイッタラの旗艦店も対象店舗となっています。

一方、一部の個人商店などは免税店の対象外となっています。あまり立ち寄る機会もないと思いますが、偶然見つけたアンティーク品を購入したいけど個人商店だったというケースも考えられます。

購入前には商店が免税店であるかどうかを忘れずチェックしましょう。

スーパーマーケットは免税店ではない

観光客がスーパーで40ユーロ以上の買い物なんてしないように思えますが、マリメッコのペーパーナプキンは正規店よりも安くお得です。ここで「爆買い」して、さらに免税の恩恵も受けられる…などと考えてしまいそうですが、残念ながらスーパーは免税対象とはなりません。2018年1月の旅行でKスーパーマーケットのレジ店員さんに聞いたところ「ノー」と言われました。

マリメッコのペーパーナプキンはKスーパーマーケットで買おう

2018.01.22

「免税手続きをお願いします」とアピールを忘れず

日本人だからといって、免税店ではレジに進めばそのまま免税手続きに入れるかといったらそうではありません。

ちゃんと海外旅行客であることをアピールしなければ、在留者として普通にレジを終えてしまいますので気をつけましょう。

商品を購入する際、レジなどで「Tax free please」などと簡単に一声かけるだけですぐに対応してくれるはずです。

商品は袋から開けずに空港へ

最後に気をつけたいのは、商品は免税手続きを終えるまで開封してはいけないということです。

店側は「免税品なので帰国するまで開けてはいけません」と印字されたシールで、購入した商品を入れた袋をぐるぐる巻きにします。

商品を購入するとうれしさからホテルに持ち帰った後に封を破って紙袋から出したくなるでしょう。その気持ちはよくわかりますが、免税手続きを正式に終えてからでないと免税品として認められないケースがあります。

荷物をまとめたいからといって、ショップの紙袋から商品を出したりすることも誤解を招きかねないので避けたいところです。

空港での免税手続き方法

「TAX REFUNDS」と書かれた免税手続きカウンターで必ず申請すること

「TAX REFUNDS」と書かれた免税手続きカウンターで必ず申請すること。隣は入国時に通過した到着ロビーだ

フィンランドから日本へ帰国、またはEU加盟国以外の国へ行く場合は、出国時に払い戻し手続きを行わなければなりません。

私たちは、ヘルシンキに近いヴァンダー空港では到着ロビーの隣にある「TAX REFUNDS」と書かれた免税手続きカウンターで手続きを行いました。カウンターではパスポートと購入品のレシートを提出。すると、係員がレシートに日時が入った受領印を押します。たったこれだけで、免税手続きは終了です。

管理人
団体客で免税手続きカウンターがごった返す可能性があるから、飛行機に乗り遅れないように早めに来ようね
購入品が少ないと検査はスルー?

先の文では購入品は開けるなと書きましたが、今回(2017年)は私たちの荷物は確認されませんでした。購入品が少なかったからなのかもしれません。実際、マリメッコの布を段ボールの箱ごと購入していた人は、係員から「本当に個人として使うつもりなのか」などと検査を受けていました。

(2018年1月29日追記)今回のヘルシンキ旅行は前回以上にお土産を買い込んで、スーツケースにパンパンに入れました。中身を確認されたら開けるのが面倒だと思っていましたが、やはり中は確認されませんでした。

フィンランドで購入した品のレシート。空港の免税手続きで受領印が押される

免税の払い戻しは手数料無料のクレジットカードで

カウンターのスタッフからは「払い戻しは現金ですか?クレジットカードですか?」と聞かれます。

私はクレジットカードを選択しました。なぜなら、現金を選択すると手数料がかかってしまうからです。クレジットカードなら手数料がかからず、翌月分にキャンセル扱いで返ってきました。(画像は楽天カードの「楽天e-navi」確認画面です)

カードで税金返還手続きをしたら、翌月利用分に反映されていた

カードで税金返還手続きをしたら、翌月利用分に反映されていた

ガイドブックによると、ヴァンター空港ではチェックイン前にターミナル2のゲート29番前でも手続きができるそうです。また、空港内で払い戻しを受ける場合はターミナル2のグローバルブルーカウンターで免税書類を提示すればよいとのことです。

北欧観光ではクレジットカードは超重要

現地での決済は現金よりもクレジットカードが重視されます。フィンランドというよりも北欧は、現金よりもクレジットカードが信用の証とされていますので、クレジットカードは保険用に2枚ほど持っておきたいところです。決済時はPINコード、つまり暗証番号を求められますので、しっかり記憶しましょう。ICチップの入ったカードでなければ、支払いができない場合があります。



私は普段から楽天カードを利用しています。広告メールが多少うざったいですが、ポイント還元が魅力的なので現金より絶対的にお得です。世界中で使えるVISAかMASTER CARDで作りましょう。

帰国してからでは免税手続きができない

(2018年1月29日追記)帰国時に免税レシートを出し忘れて、免税が受けられなかったという痛恨のミスをした経験があります。

ある店で買い物をした時、店側が丁寧にレシートをクリアファイルにはさんでくれたのですが、グローバルブルーの手続きカウンターでクリアファイルを提出し忘れて、1つの免税書類だけスタンプが押されないまま帰国してしまいました。

帰国時の荷物整理で気づいたのですが、日本でも免税手続きが受けられるかなあと淡い期待を抱いて帰りました。帰国時に空港で免税手続きを忘れた旨を問い合わせたところ「必要書類に住所など記入して空港の専用ポストに投函すればできますよ」と言われ、手続き書類を渡されました。

しかし、その書類に書かれていたのは「税関スタンプが必須」。やはり帰国前にグローバルブルーカウンターでスタンプを押してもらえないと、免税手続きの条件を満たしていないようです。免税手続きを確実にするには、必ず帰国前に手続きを行いましょう。

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です