フィンランドの首都、ヘルシンキのランドマーク的存在といえばヘルシンキ大聖堂。歴史的ディストリクトの中でも一際目立つ人気の観光スポットですが、中はどうなっているのでしょうか。

ヘルシンキ大聖堂(helsingin-tuomiokirkko)の前には急な階段があります。こちらは元老院広場(senaatintori)です。

元老院広場と周囲にある建物はいずれも新古典派様式で、中世のような景観を醸し出しています。

大聖堂はルーテル派の総本山。18世紀にドイツ出身の建築士カール・ルドゥヴィグ・エンゲルがヘルシンキ大聖堂、政府宮殿、ヘルシンキ大学の図書館、国立図書館を設計しました。

ガイドブックには「ヘルシンキっ子たちの真似をして大階段に腰を下ろして高台からの眺めを楽しもう」という下りが書かれていたが、筆者が行ったのは1月下旬。階段は雪や氷でツルツルしていて、腰を下ろすどころか階段を転ばずにおそるおそる降りるのがやっとです。

平日12時、土曜18時は礼拝、日曜午前10時はミサ

ヘルシンキ大聖堂

ヘルシンキ大聖堂

中に入ってみると、外観とは裏腹に内部は質素な造りをしているように感じました。

教会らしく荘厳で静かな時間…ではなく、観光客の話し声でガヤガヤ。席に腰掛けて座っていると、大聖堂の祭壇を撮影しようとスマホを手にした観光客がパシャパシャ。日本人観光客もたくさんいて、私たちの席の前で大阪弁のおばちゃんが大声で話し合っている。うーん、あんまり有り難みがないような…。

大聖堂の室内を撮ったと思っていたら、なぜかシャンデリアしか写っていませんでした…。

私たちはお昼前に訪れて20分ほどしか滞在しませんでしたが、通常、平日12時から礼拝や音楽の時間、土曜18時からは夕べの礼拝、日曜午前10時からはミサが行われます。

地下聖堂では展覧会やコンサート、トイレ有料

外から見るとものすごく大きく感じますが、中は意外とこじんまり。なんかスケールが小さいなと思って後にしましたが、後日調べたら、地下聖堂なるものがあるとのこと。「キュルプタ(kryota)」と呼ばれる地下聖堂では、展覧会やコンサートなどが開かれており、夏になるとカフェも営業しているそうです。

ちなみに、トイレを借りると1ユーロかかります(英語で立て札が立ってありました)。有料となりますので、気軽に借りることができないのがフィンランドらしいですね。

セントジョンズ教会を訪れた

冬のヘルシンキは昼間でも氷点下は当たり前。市内には教会がたくさんあって、私たちは暖をとる目的で教会に入ることが多かったです。

宿泊した中央駅前のホテル(ソコスホテルヴァークナ)からオリンピア桟橋方面へと向かう途中、デザインディストリクトを抜ける間に入ったのは「セントジョンズ教会」。

通りがかりに偶然見つけた教会でしたが、こちらもけっこうデカイ。

セントジョンズ教会

セントジョンズ教会

ヘルシンキ大聖堂とは違って人通りが少なく、なかなか入る人がいなかったので、重厚なドアを開けて入るのに緊張しました(汗)。

中はほとんど人がおらず、とても静かで暖かくて気持ちのいい空間でした。

セントジョンズ教会内部

セントジョンズ教会内部

入り口の手前には聖書らしき本がたくさん収納されていました。みんなここで借りて、ミサの時に読んだり歌ったりするのかな。

聖書らしき冊子

セントジョンズ教会の棚に収納されていた聖書らしき冊子

しばらく教会の中で休んでいると、足の冷えも収まってきます。外に出て、セントジョンズ教会の裏側に回ってみると、グラウンドらしき場所にたどり着きました。

ビブスを着た幼稚園児が雪の中を遊んでいたのを発見。フィンランドの幼稚園児はこうやって見分けることができるんですね。

セントジョンズ教会の裏

セントジョンズ教会の裏

1月下旬のヘルシンキは道路こそ除雪が済んでいるものの、公園内は雪で真っ白。滑らないように気をつけましょうね。それと寒くなったら教会へ駆け込んでください。身も心もふわっと温まります(笑)。

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