2017年1月にフィンランドのヘルシンキ市内を旅行した際にお世話になったのが公共交通。鉄道やトラムに乗ったのですが、中心街や郊外を網羅していてとても便利でした。

今回は、ヘルシンキの旅で困ったことの一つとして挙げたチケットの買い方に加えて、書かれている言葉の意味を調べてみました。

チケットは券売機やコンビニで購入できる

ヘルシンキ市内の移動はHSL(ヘルシンキ公共交通連合)と呼ばれる 交通機関が中心街などを網羅しています。

券売機でヴァンター空港からヘルシンキ市内へ行く鉄道のチケットや、ショッピングのためにトラムなどの1日利用券を買いました。

ヘルシンキ近郊列車の券売機

ヘルシンキ近郊列車の券売機(中央左)。右は遠距離列車用チケット

戸惑いながらもなんとかチケットを購入したのも、今となってはいい思い出。とはいえ、これからフィンランドへ旅行する方には同じ思いはして欲しくないものです。

私たちは券売機でしか買いませんでしたが、コンビニ(kiosk)でも買えるそうです。ご参考まで。

チケットはフィンランド語とスウェーデン語

では、実際に購入したチケットをのぞいてみましょう。

ヘルシンキ公共交通チケット

ヘルシンキ公共交通チケット

初めてチケットを購入した時、印刷された文字を見ての第一印象は「なんじゃこりゃ?」。

英語ならまだしも、見慣れないアルファベットの羅列から察するにフィンランド語だとすぐにわかりました。英語も準公用語なんだから載せてくれよ…。

kertalippu=Enkelbil jett=片道切符

まず、一番上に書かれているkertalippuの文字とEnkelbil jettは同じ意味で「片道切符」です。

なんで同じ意味の単語が2つ並んでいるのかと思った方は、だいたい予想がついているはず。そう、上はフィンランド語で下はスウェーデン語なのです。

国が近くて住んでいる人もたくさんいるから、という気遣いでもあるのでしょうか。それなら英語も載せ(以下略)。

SEUTU/REGION=地域

続いて、SEUTU/REGIONは「地域」を意味しています。購入したチケットの種類のことで、これはヘルシンキ中央駅からヴァンター空港までを結ぶ「地域チケット」ということなのでしょう。

Aikuinen/Vuxen=大人料金

下に移って大きな文字で書かれているAikuinen/Vuxenはアダルト、つまり大人料金であるということ。

Voimassa/Giltig=有効期限

Voimassa/Giltigは「有効期限」を表しています。すぐ下の数字は「2017年1月25日の15時10分まで有効」ということなのでしょう。真下に13:40分とあるのは購入した時間で、ここから90分間チケットが有効ということを表しています。

alv/moms=付加価値税額

「alv 10.00% moms 0.45e」は付加価値税額のことでalvはフィンランド語、momsはスウェーデン語で同じ意味です。公共交通料金にも10%の税(このチケットは0.45ユーロ)が上乗せになっているんですね。

Y-tunnus/FO-nummer=発券番号?

最後のY-tunnus/FO-nummerは直訳すると「ビジネスID」。想像するに発券番号のことだと思います。

では、もう一枚のチケットを見てみましょう。

Vuorokausilippu/Dygnsbil jett=1日券

最初に紹介したチケットと酷似していますが、値段が違いますよね。こちらはトラムや近郊列車の一日券です。

ヘルシンキ公共交通連合の一日券

ヘルシンキ公共交通連合の一日券

よく見ると、単語も「Vuorokausilippu/Dygnsbil jett」と先ほどの単語とは異なっています。そう、この言葉こそ「一日券」なのです。

真下のHELSINKI/HELSINGFORSと合わせて、ヘルシンキでの一日券という意味なのでしょう。

有効期限もちょうど24時間です。東京メトロの一日券も24時間有効で、日をまたぐと使えなくなるということはありませんのでご安心を。

ちなみに、私が住んでいる名古屋の地下鉄・バス一日券は日をまたぐと期限が切れてしまいます。このような大都市を見習ってほしいものです。

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