ヘルシンキ観光の象徴といえばヘルシンキ大聖堂ですが、ぜひ訪れてほしい観光スポットとして筆者が推したいのはウスペンスキー寺院です。フィンランドにおける最大のロシア正教会で、赤々しい派手な姿はシンプルなヘルシンキ大聖堂よりも目を引くものがあります。

夕日を受けると輝くウスペンスキー寺院

ウスペンスキー寺院を下から撮影。寺院は小高い丘の上にある

ウスペンスキー寺院を下から撮影。寺院は小高い丘の上にある

ウスペンスキー寺院は、ヘルシンキ中心部の東にある港の近くにあります。エスプラーナディ公園を観覧車が見える方角に向かってまっすぐ歩き続けると、写真のような細かい作りをした建物が、坂の上に姿を現します。

筆者が訪れたのは午後3時くらいだったと思いますが、冬なのでもう夕日となる時間帯。ウスペンスキー寺院は夕日を受けて赤く輝いており、派手な外観をさらに際立たせていました。

ウスペンスキー寺院の歴史

ウスペンスキー寺院の西方向にはヘルシンキ大聖堂も見える

ウスペンスキー寺院の西方向にはヘルシンキ大聖堂も見える。寺院の大きさと比べると妻が米粒のようだ

2018年のパノラマバスツアーでは、ウスペンスキー寺院の成り立ちを音声ガイドで聴いたことがあります。

ざっくり説明すると、建物は19世紀に当時フィンランドを支配下に収めていたロシア皇帝アレクサンドル二世によって建造されたそうです。北欧で最大のロシア正教会として知られ、尖塔の頂点にある玉ねぎ型のドーム(クーポルという名称らしい)は夕日を受けると炎として輝くように作らせたんだとか。

管理人
ヘルシンキに立派なロシア正教会がある理由がわかったよ

ヘルシンキ観光をした方ならお気づきだろうが、アレクサンドル二世はヘルシンキ大聖堂前に広がる元老院広場の前に立っている像です。

ウスペンスキー寺院はヘルシンキ大聖堂ができた16年後に作られており、大聖堂に対抗して同じ大きさで建設させたというエピソードがあります。寺院から北西の方角を眺めると、大聖堂も同じ高さではっきりと確認できます。

ウスペンスキー寺院の豪華な内部

ウスペンスキー寺院の歴史を学んだところで、中へと入ってみましょう。ドアには寺院の開館時間が掲示されていました。詳しくは、写真説明に書いておいたので割愛します。

ウスペンスキー寺院入り口の注意書き。火〜金曜は9:30〜16:00、土曜は10:00〜15:00、日曜は12:00〜15:00、月曜は閉館とのこと

ウスペンスキー寺院入り口の注意書き。火〜金曜は9:30〜16:00、土曜は10:00〜15:00、日曜は12:00〜15:00、月曜は閉館とのこと

ドアを開けると、聖堂へと続く長めの階段がありました。雰囲気的に、階段の向こうにラスボスが待ち構えているような気分になります。

ウスペンスキー寺院の入り口。階段は聖堂へと続く

ウスペンスキー寺院の入り口。階段は聖堂へと続く

ウスペンスキー寺院の聖堂のお出ましです。中央付近にたくさんの聖人画が描かれており、装飾の一つ一つが細かいのなんの。宗教のことは無知なので恐縮ですが、中世のキリスト教的な雰囲気がしてとても神々しいんです。

ウスペンスキー寺院の聖堂内部。静かで厳かな空気が流れていた

ウスペンスキー寺院の聖堂内部。静かで厳かな空気が流れていた

聖堂の中央にあるドームを下から撮影しました。天井も手を抜くことなく細部までデザインがなされていて感動ものです。吊るされたシャンデリアのひもがなんともか細く、それでも静かに聖堂を支配しています。

ウスペンスキー寺院上部のドーム部を撮影。細部までデザインが凝っていた

ウスペンスキー寺院上部のドーム部を撮影。細部までデザインが凝っていた

ウスペンスキー寺院を訪れたのは2019年1月下旬。夏場になると寺院は観光客でごった返すそうなのですが、冬なのか聖堂はひっそりと静まり返っていました。

ただ、観光客がゼロなのかというとそうではなくて、土産物を売っている店員(管理人?)を含めて常に4〜5人ほどいるのですが、みんな椅子に座って目を閉じて教会の雰囲気を感じ取っている姿がとても印象的でした。

ウスペンスキー寺院まとめ

ヘルシンキ大聖堂のライバル的存在として位置づけられたウスペンスキー寺院は、フィンランドの歴史を語る上で意味のある建造物であることがお分かりいただけたでしょうか。個人的には、装飾が細かくて中世っぽい雰囲気のあるウスペンスキー寺院の方が好みなんですよね。

隠れた観光名所?「愛の橋」を見つけた

英語で「愛の橋」と書かれた橋には、たくさんの南京錠がかけられていた

英語で「愛の橋」と書かれた橋には、たくさんの南京錠がかけられていた

最後に、ウスペンスキー寺院に続く坂の手前で、一風変わった橋を見つけたので紹介させていただきます。

橋には数え切れないほどの南京錠がかけられており、銘板を読むと「LOVE OF BRIDGE(愛の橋)」と書かれていました。たぶん、恋人たちが永遠の愛を誓いながら鍵をかけるのでしょう。カップルでヘルシンキを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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