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フィンランドの旅行ガイド本によく登場する「ヘルシンキカード」。2018年1月現在、24時間料金が48ユーロと高額なのですが、市内の主要交通網は無料となりますし、博物館をたくさん訪れたい方は、上手に使うと元手以上に使うことができます。
今回は実際にヘルシンキカードを発行してみて、使いやすさについて体験レポートをお届けします。ヘルシンキ旅行を計画している方は参考にしてみてください。
- ヘルシンキカードは市内の交通や博物館などが無料、割引となる
- ヘルシンキカードは24時間券が48ユーロ(2018年1月現在)で値上がり傾向にある
- 観光案内所やホテルで買えるが、ヘルシンキ公共交通(HSL)では取り扱っていない
ヘルシンキカードとは何か
ヘルシンキカードは、ヘルシンキとその周辺の交通インフラや、主要な博物館施設を無料で利用できるカードです。
価格は1日(24時間)券が48ユーロ、2日(48時間)券は58ユーロ、3日(72時間)券は68ユーロです(すべて2018年1月現在の情報です)。
実はヘルシンキカードの料金はどんどん値上がりしていて、ガイドブックさえ追いついていないのが現状です。旅行前に読んだ2017年12月発行の「地球の歩き方 ぷらっと」では、24時間券の価格は46ユーロ、48時間券56ユーロ、72時間券66ユーロと表記されていましたが、2018年の旅行では2ユーロ値上がりしていました。
ヘルシンキカードが購入できる場所
ヘルシンキカードを購入できる場所を挙げてみました。ホテルのような意外な場所でも販売しているのが驚きです。
- 観光案内所
- ヴァンター空港
- キオスク
- 一部のホテル
ちなみに、私はヘルシンキ中央駅に近いホテル「ソコス ヴァークナー」のカウンターで購入しました。日本人によく使われているホテルだけあって、大変親切に使い方まで教えていただけました。
もちろんキオスクでも手軽に購入できるのですが、接客対応に忙しいのか英語が早口で聞き取りにくいのです。英語が苦手な日本人には、扱いに慣れているホテルで買う方がよいと判断しました。
意外に思われるかもしれませんが、ヘルシンキ公共交通(HSL)ではヘルシンキカードは取り扱っていません。もちろんトラムや地下鉄駅で見かける券売機でも買えません。勘違いをしてヘルシンキ中央駅地下にあるHSL案内所に「ヘルシンキカードをください」と訪ねたところ「ここでは買えません」と言われて赤っ恥をかきました。
ヘルシンキカードで利用できる公共機関と施設
ヘルシンキカードを利用できる交通インフラは以下の通りです。ヘルシンキ公共交通の乗り物は全て無料で乗れるということです。
- トラム(路面電車)
- 市バス
- 地下鉄(メトロ)
- 公共フェリー(スオメンリンナ行き)
ヘルシンキカードが利用できる主な博物館は以下の通りです(2018年1月現在、他にもあるかもしれません)。
- 国立現代美術館キアズマ(14ユーロ)
- アテネウム美術館(15ユーロ)
- 国立博物館(10ユーロ)
- デザイン博物館(10ユーロ)
- フィンランド建築博物館(10ユーロ)
- ヘルシンキ市立美術館(10ユーロ)
- セウラサーリ野外博物館(建物内は9ユーロ、夏季は6ユーロ)
- スオメリンナ博物館(7ユーロ)
- エーレンスヴァールド博物館(5ユーロ)
- 軍隊博物館&潜水艦ヴェシッコ号(7ユーロ)
- アモス・アンダーソン美術館(12ユーロ)
- ヘルシンキ周遊ガイドツアー(29ユーロ)
無料とまではいきませんが、割引が効くサービスもあります。
- スカイウイール・ヘルシンキ(観覧車、12→10ユーロ)
- スオメリンナおもちゃ博物館(6→4ユーロ)
ヘルシンキカードの使い方
ヘルシンキカードの使い方は、最初に公共交通機関や博物館を利用した瞬間から始まります。
上部にあるバーコードを駅やトラムの入り口(改札?)、または博物館の受付の方がバーコードリーダーでピッとかざすと、利用が始まるのです。
カードはただ持っているだけでは利用ができませんので注意しましょう。
ヘルシンキカードを使い始めるタイミングは超重要
ヘルシンキカードの購入を検討している方は、月曜日を含む買い方をしないほうがベターです。
なぜなら、月曜日は博物館の大半が休みだからで、博物館のパスとしては使い物にならないからです。
月曜日におけるヘルシンキカードの役割といえば、交通乗り放題券(1日9ユーロ〜)くらいにしかなりません。最悪なのは、月曜日に48ユーロを払ってヘルシンキカード1日分を購入して、博物館は休みだった…なんてことになると最悪です。
私の場合(3泊5日)、日曜にヘルシンキに到着、月曜の昼前にヘルシンキカード2日分(58ユーロ)を購入して使い始めました。この場合、カードは火曜日は24時間利用することができ、水曜日の昼まで利用することができるということです。
月曜が博物館の休館日であることは事前にわかっていたため、月曜はひたすらショッピングと観光に徹し、火曜と水曜の昼まで博物館見学に注力して、水曜の夕方に帰国するというプランを立てました。
ヘルシンキ公共交通の1日券が9ユーロなので、ヘルシンキカードの1日分に交通1日券を足した値段(48+9ユーロ)とヘルシンキカード2日分(58ユーロ)の値段がほとんど変わらないのであれば、ヘルシンキカード2日分を買ってしまったほうがお得なのでは?と考えました。
ヘルシンキカードは2日分以上買わないと元がとれない?
今回の体験レポートでは、ヘルシンキカードは1日分ではなく、2日分以上買わないと元がとれないという結論に至りました。
ヘルシンキカードの元をとるため、48ユーロ分を24時間で使い切るというのは、実はかなり大変です。
48ユーロの元をとるには、交通1日券に加えて、博物館は3カ所以上回らなければなりません。博物館は午前10〜11時から開館して、午後5〜6時には多くが閉まってしまいます(一部、曜日によっては20時まで開館しているところもある)。
ヘルシンキカードを購入してから、どこの博物館を回ろうと考える時間はありません。事前に回りたい博物館と場所を覚えておいて計画的に回れば、1日に5つくらい回ることができて、元がとれるかもしれませんね。
- 1日で3つ以上の博物館を回りたい人(2日券なら4つ以上)
- 博物館が休みとなる月曜日が入る使い方は避けたい
ヘルシンキカードは高いから、ヘルシンキ公共交通の1日乗り放題券を書いたいと思っている方は、以下のリンクに詳しく書いています。