夫婦でフィンランド旅行に行った際、妻はマリメッコやイッタラの陶器を買うのを楽しみにしていましたが、特に何の目的も持っていなかった私は、せめておしゃれなホテルに泊まりたいという希望を抱いていました。
そこで夫婦で話し合った結果、「ソコスホテルヴァークナ(Original Sokos Hotel Vaakuna)」というホテルを宿泊先に選びました。実際に宿泊してみた感想は、ほぼ言うことなしでとても満足できたホテルです。
ヘルシンキ初心者にうれしい中央駅徒歩1分
ソコスヴァークナはヘルシンキ中央駅から南へ徒歩1分と非常に近いのが魅力。ヴァンター空港でヘルシンキに行く列車の切符の買い方がわからずオロオロと時間だけが過ぎた末に、疲労感が募る中到着した中央駅でした。
もちろん、右も左もわからない私たちにとって、ホテルを見つけるという余力はほぼ残っていませんでしたが、宿泊先が近いということだけはよく覚えていました。
「ソコスヴァークナ…あれじゃないかな」
ヘルシンキ中央駅とは目と鼻の先にあるホテル、それがソコスヴァークナーでした。歩く気力すらなかった私たちにとっては、ホテルが神様のようにも見えました。初めての旅行先は駅から近場のホテルを取っておいたほうが絶対にいいと、今なら断言できます。
ソコスヴァークナの扉を開いてカウンターへ。語学力に自信がないけれども、ちゃんと受付できるかなあと心配になりながらもカウンターに向かうと、スタッフの方は我々が日本人とわかったようで、ニコニコしながら日本語でチェックインの書類を渡してくれました。
チェックインを済ませると、スタッフはホテルの施設を利用するための「日本語のしおり」まで配布。館内には所々に日本語が書いてある心配り。心細い異国で日本人向けに配慮されたホテルって、それだけで癒されますよね。
ヘルシンキ中央駅前を見下ろす絶景ホテル
肝心の部屋についてですが、正面にヘルシンキ中央駅が見える絶好のロケーション(画像は7階の部屋から撮影)。遠くに見える時計台をしばらくぼんやり見つめながら、ヘルシンキでの旅行がどうなるのかと思いにふけったものです。
よく見ると、遠くにはランドマーク的存在のヘルシンキ大聖堂まで見えた。こうしてヘルシンキの街並みをみていると、首都にもかかわらず高層ビルの類はあまりないことがわかる。スタイリッシュさと古き良き建築がバランスよくミックスされている風景もフィンランドの魅力なのでしょう。
この画像を撮影したのは午前10時前。人々は普段通りの生活を送っているのでしょうが、まだ日が完全に出ておらず暗い感じもします。日本人の感覚したらまだ午前7時くらいでしょうか。
ソコスヴァークナは室内もスタイリッシュ
ブログにアップするため、室内の画像もちゃんと撮影しておきました。ダブルベットがある二人用の部屋ですが、とてもきれいで、テレビは壁掛けの薄いタイプ。ソファーと小さいテーブル(ワインの瓶はもともと置いてあったものです)、ベッドのそばにはコンセントもあり、C型の変換プラグさえあれば充電もできます。
変換プラグが無くて充電に困っている方は、コンセント付近を探すとUSBの接続口が壁に埋め込まれています。きっとスマホなどから音楽を流すために埋め込まれたのでしょうが、スマホによってはこちらから充電をすることができるかもしれません。
フィンランドのホテルはアメニティーが限られている
続いて、ソコスヴァークナの浴室画像もアップしておきます。私たちが泊まった部屋はトイレと浴室が一体となったユニットタイプで、こちらも非常にシンプルな作り。驚いたのは床の暖かさで、タイル張りだから素足で歩くと冷たいかなと思っていたらほんのり暖かい。細かい配慮がこのようなところにも行き届いていて感激です。
トイレはオストメイト付き。私は利用することはありませんが、障害を持った方にもちゃんと配慮が行き届いているあたりがフィンランドらしいですよね。
手前にぶら下がっている袋はドライヤーで、洗面台の左隣にあるのはコップと入浴剤、上方に見切れているのはティッシュ、左奥にはバスタオルが置かれていますが、付属のアメニティーはこれだけです。画像に載っている歯ブラシとコンタクトケースは私物です。紹介したもの以外のアメニティーは付いていませんので、宿泊する際はしっかり持って来ましょう。
海外のホテルのアメニティーは、日本と違って元々サービスが限られているとは思いますが、実際どこまで用意されいるのかわかりません。ソコスヴァークナはドライヤーが用意されているだけまだマシなのかもしれません。考えてみると、アメニティーに関しては日本のホテルは過剰なくらいサービスが良いんですね。
こちらはトイレの向かいにある浴槽。ホテルを決める時は「シャワーだけではなくて、浴槽に浸かれたらいいのにな」と思っていました。実際に浴槽がついているのかどうかを確認せずに選んだのですが、付いていてよかった。
ただ、浴槽の底が浅いため、人が入るとすぐにお湯があふれ出てしまったのは難点の一つ。シャワーカーテンもないため、使い方によってはお湯がトイレの方まで飛び散ってしまうのもちょっと…感じました。それとも、現地の人はこのような生活が当たり前なのでしょうか。
ソコスヴァークナの無料朝食は豪華ビッフェ
ソコスヴァークナに宿泊して一番驚いたのは食事。私たちは朝食付きのプランだったのですが、朝食の豪華さといったらこの上なし。ビッフェ形式で最上階(10階)から外を眺めながらの食事でした。
フィンランド国民食のミートボール(笑)、ウインナー、ベーコン、サラダ、チーズ、卵料理…生ハム、サラミ、シリアル、パン各種、フルーツ、ヨーグルトと朝食にしてはかなり豪華。飲み物も果肉入りオレンジジュース、りんごジュース、甘いホットチョコレート、コーヒーや紅茶も揃っていてまさに至れり尽くせり。
ちなみにコーヒーはテイクアウト可能。コーヒーもおそらく外のカフェで購入すれば4ユーロくらいしそうなので、これだけでもかなりお得感があります。これが無料で付いてくるのですから驚きです。それとも、フィンランドの四つ星ホテルというのは、みんなこんな感じなのでしょうか。
アメニティーは日本と比べると貧相なのは行く前からわかってはいましたが、その分食事が豪勢なら文句のつけようがありません。妻は女性従業員がマリメッコのエプロンをつけながら給仕をしていたことにえらく感激していました。
食後のコーヒーをカップでテイクアウトして、部屋に戻って景色を見ながらすする。絵になる光景ですね(自画自賛)。
チェックアウト時もクロークに荷物を預け時間まで観光
ヘルシンキ最終日もホテルをチェックアウトした時に、ソコスヴァークナでは入り口でキャリーケースを預かってくれるクロークがあるので、列車の時間まで周辺をくまなく見て回ることができました。ヘルシンキ中央駅の近くにホテルがあるというのは、本当に素晴らしいことなのだと思い返しています。
ヘルシンキに初めて宿泊するなら中央駅から近場のホテル、ソコスヴァークナはどの面から見てもおすすめできるホテルです。みなさんもぜひ利用してみてはいかがでしょうか。ちなみに、ヘルシンキ市内には「ソコス」と名がつくホテルが数多くあります。こちらも系列の一つなのでしょうかね。このホテルはソコスデパートにも直結しているので、お買い物にも便利ですよ。
フィンランド旅行の予約は旅券とホテルが一体になって、お得な価格で購入できる「エクスペディア」を利用するのが賢いでしょう。でも、いきなり決済直前に値上がりする可能性もゼロではないので注意しましょう。
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