フィンランドで一番有名な日本人は葛西紀明選手

「フィンランドで最も有名な日本人は誰か」というアンケートが、2018年12月15日にテレビ朝日の「陸海空地球征服するなんて」で放送されました。現地人にアンケートをとった結果、第1位に輝いたのは、スキージャンパーの葛西紀明選手でした。ただ、現地で日本グルメを広げた経営者の名前もあがるなど、バラエティに富んだアンケート結果となったようです。

フィンランドで有名な日本人ランキング

フィンランドで有名な日本人ランキングの1位から10位は以下の通りです。

  1. 葛西紀明(スキージャンプ)
  2. ツルネン・マルテイ(元政治家)
  3. 村上春樹(作家)
  4. 黒澤明(映画監督)
  5. 羽生結弦(フィギュアスケート選手)
  6. 舘野泉(ピアニスト)
  7. 田中亜土夢(サッカー選手)
  8. 小野二郎(鮨職人)
  9. 冨田憲男(経営者)
  10. 高梨沙羅(スキージャンプ)

スキージャンプ葛西選手が1位、高梨選手が10位

1位の葛西紀明選手、10位の高梨沙羅選手と、日本でも著名なスキージャンパー2人がランクイン。さすが、ウィンタースポーツが盛んな国ですね。

特に、葛西選手の人気はすさまじく、葛西選手にインタビューしたキャスターが「生涯現役」を掲げる海砂選手のコメントに感動して、キャスターからバンドマンへと転身して葛西選手の曲を作るというエピソードもあります。

フィギュアスケート羽生結弦選手が5位

また、ウィンタースポーツつながりでは、フィギュアスケートの羽生結弦選手も超有名。羽生選手はフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズのひとつ、フィンランドGPで優勝を重ねていることも、名を上げている要因のひとつのようです。

ご存知の通り、日本で絶大な人気を誇る羽生選手が出場するチケットを取るのは至難の技。羽生選手のファンは、ヘルシンキ観光を兼ねてヘルシンキGPの観戦にやってくるのだそう。

フィンランドでも羽生選手がヘルシンキ大会に出場した際は新聞が売り切れる人気だとか。羽生人気はワールドワイドだということがよくわかりました。

フィンランド政府が認めるピアニスト舘野泉さん

6位の舘野泉さんは、フィンランドに半世紀以上住んでいるピアニスト。

舘野さんがフィンランドで有名な理由は、フィンランドにおける第二国歌として愛されるジャン・シベリウスの交響曲「フィンランディア」をピアノ演奏することで世界的に普及させた功績があります。

舘野さんはフィンランドの文化発展に重要な寄与をもたらしたとして、フィンランド政府から終身芸術家給与を受けています。国を代表するピアニストとして給与が支払われる待遇だそうです。

舘野さんは「左手のピアニスト」としても知られています。コンサート中に倒れてしまい、右半身は不随となる不幸に見舞われましたが、復帰のコンサートではフィンランディアの演奏を左手一本でする超絶ぶりを披露して、多くの聴衆を感動させました。

日本グルメを広めた「東京館」冨田憲男さん

ランキングの中でも注目したいのは、9位にランクインした冨田憲男さん(経営者)。誰なんだ?と思った方も多いはずですが、この方はヘルシンキで日本の食料品や雑貨を販売している「東京館」の経営者として、ヘルシンキでは有名とのこと。

桜の木をフィンランドに植えた人としても知られ、2006年にフィンランドの公園に桜の木を150本植えて、毎年5月には花見が行われるようになったそうです。

番組によると、高福祉に憧れた冨田さんがフィンランドに移住したのは1986年。当時、フィンランドに住む日本人は数えるほどしかおらず、日本の食品を買うにはスウェーデンまで買いにいかないとならなかかったそうです。

東京館では賞味期限の長いレトルト、冷凍食品などが販売されているそうです。日本のグルメをフィンランド人に理解してもらうためにはどうアピールすればよいのかと考えた冨田さんは、フィンランドでブームだった日本のアニメの登場人物が食べている商品を仕入れました。

結果、現地在住の日本人の食をサポートするはずの東京館は、お客の7割がフィンランド人となったそうです。ちなみに、東京館を利用するフィンランド人に最も人気なのは、キューピー深煎りごまドレッシング。健康志向の高いフィンランドで大人気だそうですよ。

冨田さんは現在、2019年の日本・フィンランド国交100周年を祝うイベントの企画を担当しているそうです。

「東京館」はヘルシンキにあるそうなので、今度ヘルシンキを訪れる機会があったら、ぜひ立ち寄りたいと思います。

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